まずはご相談下さい。

スマホアプリやクラウドアプリなど、ひと口に「アプリケーション」といっても、その数は無数に存在します。
費用に関してもザックリ見積りの算出が出来ません。

アプリの種類
種類概要主な特徴
WebアプリWebブラウザ上で操作可能なアプリ場所を選ばずにどこでも使用可能
デバイスやOSに左右されずに使える
ネット環境がなければ使用できない
ネイティブアプリスマホやPCなどのデバイスにインストールして使用するアプリ読み込み速度が早く動作が快適
デバイス固有の機能を使いやすい
開発期間やコストがかさみやすい
ハイブリッドアプリWebアプリとネイティブアプリの強みを組み合わせたアプリネット環境があればどこでも使える
デバイス固有の機能も使用可能
ネイティブアプリより動作が重くなりがち

大きくはこれだけで開発費が変わってきます。同様に、アプリケーションの組み立てに欠かせない「プログラミング言語」も数が多く、開発したいアプリによって適した言語は大きく異なります。
アプリ開発をする際は、アプリケーションとプログラミング言語の種類を把握して相性の良い組み合わせを探ることが大切です。

●Webアプリ
その名の通り、Webブラウザ上で操作可能なアプリケーションのことを「Webアプリ」と呼びます。SNSアプリや商品の売り買いができるECアプリなどは、代表的なWebアプリと言えるでしょう。Webアプリは、インターネット環境があればスマートフォンやPCなどのデバイスまたはOSを問わず(非対応端末がある場合は除く)すぐ使用できるのが大きな特徴です。その反面、アプリケーションの使用にインターネット環境が必要となるほか、回線速度によっては動作が遅くなる欠点もあります。

●ネイティブアプリ
Web上で操作するWebアプリに対し、ネイティブアプリはスマホやPCなどのデバイスにインストールして使用するアプリ全般を指します。インストールをして使用をする分、読み込み速度が早いという特徴を備えています。回線の速度に影響されずに操作できる点は、ネイティブアプリの大きなメリットと言えるでしょう。一方で、ネイティブアプリはリリースの際に、アプリマーケットの検閲や審査をパスする必要があったり、課金手数料がかかったり、開発期間とコストがかさみやすいデメリットもあります。

●ハイブリッドアプリ
ハイブリッドアプリとは、Webアプリとネイティブアプリの強みを組み合わせたアプリのことです。OSやデバイスを問わず、インターネット環境があればすぐに使用できる手軽さと、デバイス固有の機能(カメラ・位置情報など)も使用できる自由度の高さが特徴です。

●Webアプリに使用される言語の一例

Webアプリ開発に使用される主な言語
言語特徴
JavaOSにかかわらず実行できる上、セキュリティ性が高い
動きのあるコンテンツの開発に適した言語
JavaScriptWebページに動きをつける際に使用される言語
動画サイトやSNSサービスなど幅広く使用される
Rubyコードの書きやすさと読みやすさに優れる
ECサイトやブログサービス向きの言語
Python統計処理やデータ分析を得意とする言語
AI開発や業務アプリ開発に向いている
Go言語シンプルかつ高速な処理が可能なプログラミング言語
モバイル向けのアプリやクラウドアプリにも最適

Webアプリの開発で使用されるプログラミング言語は、JavaやJavaScript、RubyやPython、Goなどが挙げられます。

Java

とくにポピュラーなプログラミング言語のひとつです。世界中で使用されている定番のプログラミング言語であり、アプリ開発に必要なライブラリやサンプルも多く公開されています。Javaの最大の魅力は、OSへの依存度が低いことです。WindowsやAndroid、iOSを問わず同じプログラムを動作させられます。また、セキュリティ性の高さにも定評があり、官公庁や銀行システムの基幹システムは、Javaで構築されていることもしばしばです。

JavaScript

HTMLとCSSを連動させ、Webページに動きを付けられるプログラミング言語です。JavaScriptを使用することで、表示されている画像に動きを加えたりマップ機能やポップアップ機能を追加したりといった改造が可能になります。「動きのあるコンテンツを実装できるプログラミング言語」と覚えておくと良いでしょう。

Ruby

宝石の「ルビー」からその名が付けられたRubyは、日本人技術者の「まつもとゆきひろ氏」が開発したプログラミング言語です。コードがシンプルで簡潔なため、上級者はもちろん経験の浅いプログラマーにも適しています。フリーソフトウェアとして公開されており、無料での使用はもちろん複製や仕様変更、再配布も可能です。ブログやSNS、ECサイトなど様々なWebアプリ開発の場面で使用されています。 

Python

Python(パイソン)はAI開発の場面でよく使用されるプログラミング言語で、近年認知度が高まってきている言語です。統計処理やデータ分析を得意としているのがPythonの大きな特徴。その機能を活かしたAI開発や業務アプリ開発が可能です。 

●ネイティブアプリに使用される言語の一例

ネイティブアプリ開発に使用される主な言語
言語特徴
C言語高い汎用性と処理速度を備えた歴史ある言語
基幹システムやゲームアプリなど幅広い開発に対応可能
C++C言語の機能を拡張した言語
スマホアプリや業務管理システムなど多彩な開発に採用される
C#Javaの設計を踏襲して開発された言語
Windows向けのアプリ開発に適している
VisualBasicマイクロソフトが開発したプログラミング言語
Windowsアプリと連動させたシステム開発に最適
ASPマイクロソフトが開発したフレームワーク技術に一種
在庫管理、給与会計など業務アプリの開発が得意

以下にC言語をはじめとした、ネイティブアプリによく使用される5つの言語を紹介します

C言語

C言語は、1972年に誕生したプログラミング言語です。メモリ領域の管理をはじめ論理演算などハードウェアと深い関係にありながら、基幹システムやゲームなどソフトウェア開発の現場でも重宝されています。対応できる範囲が広い、汎用性に優れたプログラミング言語だといえるでしょう。

C++

C言語の機能を拡張した、上位互換性のあるプログラミング言語です。C言語と同じく高度な処理能力を持ちつつ、C言語を上回る自由度の高さも備えています。スマホアプリの開発をはじめ、IoTのソフトウェアやロボットの制御システム、大型の業務管理システムなど様々なジャンルの開発に用いられているのが特徴です。

C#

Webアプリの項で紹介した、Javaの設計を踏襲する形で作られたプログラミング言語です。Windows向けのネイティブアプリ開発に適しているという点は、後述するVisualBasicとも共通しています。業務アプリケーション開発に適しているほか、ポータルサイトや検索エンジンサイトの開発も得意です。マイクロソフトが運営するポータルサイト「MSN」や、検索エンジン「Bing」は、このC#で構築されています。

VisualBasic

VisualBasicは、マイクロソフトが開発したプログラミング言語です。開発元からもわかる通り、Windows上で利用することを前提としています。アプリのボタンやテキストボックスのように、UIの開発を得意としているのが特徴。くわえてWordやExcelなどWindowsアプリと連動させ、追加機能を構築することも可能です。シンプルなコード構成で比較的習得しやすく、初心者から上級者にまで重宝されています。

ASP

ASPは、マイクロソフトが開発したフレームワーク技術の一種です。「Active Server Pages」の頭文字を取ってASPと呼ばれます。厳密にはプログラミング言語ではありませんが、ネイティブアプリ開発の場面で広く使われている技術です。営業管理や在庫管理、給与会計など業務アプリの開発を得意としています。

ちなみに、アプリケーションの種類で紹介したハイブリッドアプリは、HTMLやCSSといった「Webサイトの構築に使用されるプログラミング言語」で開発が行われます。このほか、Androidアプリ開発に適した「Kotlin」やiOSアプリ開発でよく使用される「Swift」など、アプリ開発に適したプログラミング言語には様々な種類が存在するのです。

結局アプリ開発にはどのプログラミング言語を選ぶべき?

言語の一例で紹介した通り、プログラミング言語は言語ごとに「得意とする分野」が大きく異なります。

とはいえ、一概に「この言語が優れている」と言い切るのは困難です。これは、プログラミング言語には数百以上の種類があり、それぞれが違う特徴や強みを持っているためです。したがって、開発案件の内容と各プログラミング言語が持つ特徴を把握した上で、相性の良い組み合わせを見極めることが大切です。たとえばiOSアプリの開発には「Swift」、Androidアプリの開発には「Kotlin」のように、OSとプログラミング言語の相性を考慮するのも有効となります。